日頃、海での出来事などを書きたいと思います。
(何かあった出来事等、不定期的な日記ですのでご了承ください)


2006/1/31(火)

出漁する為に船に行くと隣の船がエンジンをかけて灯りをつけていた。

なんだろうと思い聞くと、北風が強くて戻ってきたとのことだった。

沖に行く前にすごい北で稼ぐこともできないから休むといわれた。

空を見ると風が速い。そして港内には北波が入って

岸壁がシブキを上げていて船が前後に移動していた。

港内がこうだと湾内も結構波がある。

岸壁にいて話をしていると船が戻ってくるのが見えた。

無線で誰かが出ているのか呼んでみると応答がない。

誰もでなかった。ということは、船は戻ってきたということだった。

北が吹くとかごを上げるにはかなり厄介で危険。

でも、北は凪るのでしばらく待ってみた。

1時間待っていると少しはおどぎになったので、エンジンをかけて

出漁した。湾内は波がある。船が上下に大きく揺れて

速く走ることはできないのでゆっくり走り、湾外〜外海にでた。

オカから海が変わって物凄い北風波で海が大荒れだった。

頑張ってまでもという感じだったが、片浮きが残っていたのが

とても心配で、もし切られると予備の切られて沈没となるかと思って

無理して沖合いに向かった。海が凄く、船が揺れに揺れて横倒ししそうに

なったが舵をうまくきりながらさらに沖に向かった。

宮古の船はいない。全部休んだようだ。

南に行くと2艘船がいた。無線で話すと稼ぐことができないから

今から帰るとのことで自船だけとなった。

船首から風が覆いかぶって体が船上に押し付けられ立っているのにも

きつく取っ付きながら漁をした。

自船は大きいので大荒れでも無理しても稼ぐことはできるが

今日は相当だった。それでもかごを上げていくと毛がにが入ってきて

ミズダコ・どんこも捕獲した。

今日は真鱈が多く捕獲した。連続でマタラ・真鱈・またらと

どんどん獲れだし漁があった。

時間が経つにつれ海状況も良くなってきて、11時には風がなくなり

海がペターとなった。どこを見回しても無線で呼んでも船がいない。

今日は魚市場には毛がにが水揚げされないと思った。

1本多く上げると毛がにが多く獲れだした。

セリに間に合わない時間帯まで来たので、ユーターンしかごを入れる作業をし

帰港した。13時前に走り出したので、セリに間に合わない感じだったので

全速で沖から帰港した。ギリギリセーフで宮古港に着いた。

昨日モノが水揚げされていて、今日の毛がには自船だけ水揚げだった。

宮古には毛がにがほとんど水揚げされなくなった。

昨年までは北からも水揚げしにきたが、今年は宮古を嫌って

来なくなった。宮古を通過して釜石に水揚げするようになって

宮古には毛がにがほとんどない。閑古鳥となっている。

明日も道具の修繕や、やり直し作業漁となる。

マタラ1 マタラ2

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2006/1/30(月)

本日から出漁。

久しぶりの三陸沖は、凪も良く風もなくこの時期にしては珍しい

海状況だった。約2週間ぶりだったこともあり、道具が切られているか

気にかけていた。三陸沖では、刺し網・かご漁をする場合は

道具を失うことがいつもある。漁をするにあたり必ず道具が無くなるので

オカ仕事で道具を作ってストックしておかなければならない。

そのことも考えて道具をいっぱい作っておいた。

北前から順に南の道具をチェックしていくと、北の道具の南はあったが

北の道具が切られて途中でなかった。

浮き縄を足して枝縄と石を2個つけたなぐってボンデン・発泡を付けて

北からやり直し入れをした。

まずは1本は通常通り復旧した。2本目のボンデンを探すと

いつもとは違う所に浮かんでいた。


アンカーが曳けて南に道具が下がったようだった。

潮はゆれておりケダもダランとしていて張りもなくラインホーラーで

巻き上げていくとアンカーが効いてきた。

ホーラーバリバリと唸り潮しぶきが飛び散った。

アンカーがおきゆれたので、ホウスビをかけて巻き上げた。


かごを上げていくと毛がにが入っていて、マタラが10匹程度捕獲

小さいので餌にしようとしたが久しぶりもあり持ち帰ることにした。

どんどん巻き上げていくと毛ツブのオンパレードで、何にも入っておらず

2本目は終了した。3本目も探し南から上げてかごを巻き上げると

ミズダコが獲れだし毛がにもちょこっと入っていた。

ミズダコは毛がにが好きなので、かごの中に入っている毛がにを餌にし

かご中に入って毛がにを食べる。なので、ずっと置いていると毛がにが

全部食われて殻だらけとなってしまう。

今日もそんな感じだった。600gサイズの毛がにが

食われていてショックだった。

かごを巻き上げ北ボンデンが切られてなかったので、全部巻いて

発泡とボンデンをつけてやり直しをした。

南漁場に移動しボンデンを探していくと北が切られてなかったのがあり

さらにそれをツタって南道具があるかどうか確認すると

道具があった。2週間も置いていれば、道具が全部切られて海底に沈没

してシマル曳きは当たり前なのに奇跡に近いくらい

道具が沈没していなかった。

こんなことはまずありえない。同業船もビックリしていた。

このことだけが運が良かった。シマル曳きとなれば、1本引っ掛けて

回収して修繕してやり直しだと早くて3時間はかかる。

そして1回2回とシマルがかからないと5時間かかったりと

漁をするような状態ではなくなる。

昨日船を下ろしたことも幸いしたのかと思う。

もし今日下ろして明日出漁となっていれば、片浮きしかない道具が

切られて海底に沈没となってシマル曳きとなってしまったことだろう。

片浮きが4本で助かった。シマル曳きをしなくてすんだ。

セリの時間もあり、片浮きの道具をやることができず

切られても途中で浮くようにマゴをつけて帰港した。

明日、この片浮きをして通常通りの道具に修繕し

明後日からは通常通りの漁ができそうだ。

明日も、道具入れや修繕漁となる。

捕獲したマタラの画像 


今日捕獲したミズダコ 動画はトップページにて

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2006/1/29(日)

朝8時に造船場から船を海に下ろした。

レールの上の台車に船が乗っかっているので、移動する時には

ずぎもがと船が揺れて変な感じだった。

海に浮かびエンジンをかけ、機関室に行ってキングストンから

海水が漏れていないかを確認し湾内に出て

閉伊崎のオサキ様に向かった。久しぶりの海、今日は湾内に北波うねりが

入っていて走行していると船が凄く揺れた。

閉伊崎近くに来ると、宮古漁協の三丁目定置網の切り上げ作業をしていた。

宮古の定置網も1月いっぱいで終了し、次のシーズンは6月か7月からとなる。

定置網が切り上げれば、宮古魚市場には魚がほとんど水揚げされず

閑古鳥となる。定置網に乗っている船員は、約半年失業となる。

今年初めには定置にマグロが入っていて大きいサイズは180キロだった。

テレビや新聞には載らないけど、定置網にはマグロが入っているのです。

中旬になってから漁が切れて何にも入らなくなったので、漁協側で切り上げ。

シーズン中の宮古漁協定置は、鮭が大漁で過去最高の水揚げ金額で

組合員としてもびっくりした。

シーズンも終わり切り上げをしているのを見ながら横切り

オサキ様に来て拝んでから帰港した。

いよいよ明日から三陸沖に出漁。

ちゃんとした漁ができず残念だが、道具のやり直しや

海底に沈没した道具をシマルで引っ掛ける回収作業に結構時間が

かかりそうだ。寒さも緩んで明日は暖かいらしい。

あまり無理せずマイペースで今年はいこうと思う。


道具積みの準備を終わり岸壁で係留画像

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2006/1/28(土)

今日は、船の上の片付け方やアンカー設置などの作業をし

午前中で仕事をきりあげた。

船を陸に上げるのは、年に1回くらいで中々こんなことはない。

下から船底〜上までちゃんと見ると意外と大きかったことに気づく。

陸船1  陸船2

ヘラも肉付けしてもらいピカピカになった。

明日の朝は船下ろし。そして試運転をし閉伊崎の突端にある

オサキ様に行き海に神酒をあげ拝む。



2006/1/27(金)

造船所での修理が今日で終わった。

約2週間ちょっとかかりやっと出来上がった。

機関場の中の修理などいろいろ手をかける所があり、結構時間がかかった。

しばらく海に出ていないので、沖合いに仕掛けてあるかご道具が気になる。

ボンデンを切られて海底に沈没しているのが2本以上はあると思うので

その回収作業に日数がかかると思う。

やり直しや修理・オカ仕事などでまた日数がかかり

ちゃんとした漁ができるのが1週間過ぎになると思われる。

明日もいろいろな作業をし、29日朝に下ろす準備。

本当は、明日船を下ろしたかったが仏滅でアヤが悪く先勝の日前で

下ろすこととなった。

造船所での船




2006/1/11(水)


今日は、漁師をした中で一番のアクシデントだった。

危うく死ぬところで助かった。

体が宙を舞い船上の物体に連続でぶつかりながら海吹っ飛んだが

左手が手すりに触ったおかげなのか瞬間的に手が動いたのかで

助かったが、体が数箇所痛い。

沈没しそうになりそうだったが、穴が船底までは行ってなく

浸水寸前でどうにか助かっただけでも良かったと。


造船所に上げてとなり、しばらくの間は海に出ることができない。

船が完成してから漁に出ることとなります。

結構日数がかかると思われます。

来週から直販予定でしたが、アクシデントで遅れます。




2006/1/10(火)

昨日の大漁が、一日の夢漁だったのかをみるために

本日も移動調査したかごを上げてみると、最初の40かごには

餌が付いていて毛がにの入りがあまりなく、漁がない状態だったが

かごを巻き上げていくにつれて、獲れだしてきた。

後半部分の漁場が良くて、1本終わるころには結構な捕獲だった。

マタラもかなり多く捕獲した。水揚げできる大きいサイズのだけは

箱詰めすることにした。

北漁場はサイズが小さいのが90%なので、サイズの大きい毛がにが

生息する、とある南漁場に船を走らせた。

質のいいそして最高に育っている漁場のポイントが数箇所あり

その漁場を上げていくと、精のいい毛がにがどんどん獲れだした。

漁場を飛び回り上げての漁具合をみると、今日も大漁だった。

一日だけの漁ではなかったのが分かった。

毛がにの水がやってきて動き出し獲れ始めた。

積んでいたかご道具も1本入れる作業に入って入れ終わったのが

11時過ぎだった。セリまでの時間があるので、後1本上げることにし

さらに南漁場に走った。

ボンデンに取り付こうとした時、ボンデン沖に黒い物体が

海面から飛び跳ねた!

なんだ?と思い船を止めて数十秒海面を見ていたら

また細長い物体が飛び跳ねた。もしや・・・と思い

また海面から飛び跳ねるのを見るとオットセイだった。

オットセイが南下して来たということは

水の流れに乗って来たということなので、毛がにも動き出したというのが

分かった。入り潮(沖からオカに向かって潮が入ってくる)に変わっていた

のでアメリカ方面から日本大陸に向かっての潮流れなので

さらなる沖合いから魚もやってきたたんだなと思った。

ボンデンを上げて、ケダを巻き上げて石を上げて海面を見ると

先程のオットセイが船の横まで潜っては出てきての動作をして

やってきた。サンマがあったのでサンマを海さぷて投げてやったら

食べたのでまたサンマを投げてやった。

オヤジも横で見ながら笑っていた途端、ケダに付いていた石が

上がってきたのに気づかずそのまま巻いたのでラインホーラーで

止まり油圧巻上げの力で、ケダごとぶち切れた。

勢いよくケダが切れ海底に道具が沈没していった。

オットセイを見ていて手元をみていないざっつぁますで、道具を失った。

セリの時間もある。オットセイどころではなかった。

すぐさま全速をかけて北ボンデンまで走り、取っ付いて浮き縄・延べ縄を

巻き上げ本土を巻いてかごを上げた。

時間に間に合うかどうかだった。ホウスビをかけて、すべて巻き上げ

道具をやり直し入れる作業をし終了したのが13時過ぎ。

夕方前のセリに間に合うか微妙だった。


油てぇすだったが、それどころじゃないので全速で帰港した。

凪が良かったのが幸いし全速ができ、いつもよりは速く帰港することが

できたかと思ったらそうでもなく、セリに間に合わないので

宮古魚市場の現場に電話をして遅れると連絡した。

宮古港内に入り魚市場には、仲買人のトラックが横並びになっていて

セリが始まっている最中だった。

待っていて頂いてホウスビで水揚げをした。

今日も大漁だったが、オットセイを見ていたオヤジにすっかり

かまけぇすを食らった。気合を入れた。

明日は気象が悪いようだが、出漁し道具のケダを交換する作業漁に入る。

【画像】
今日のスンナ  捕獲したマタラ1 マタラ餌に アップで  

ケダを巻き上げる風景 本日の沖は凪由




2006/1/9(月)

毛がにがいきなり大漁!

今までまったくもって漁がなかったのが一転し、毛がにが動き

獲れ始めた。一発大穴を当てたように、もうビックリするぐらいの漁獲で

頭の中が混乱しそうになった。海底調査をしていたのが当たったようだ。

やはり、どこにでも毛がには生息するものじゃないというのが

また分かった。入り潮になっていたので、オカに毛がにが突っかけて

きたみたいで、150mまでの浅い漁場まで入り込んできた。

数日前と違って水が変わったようで

やっと毛がにの水が来たようだ。

イシダコ・ミズダコ・ドンコ・ツブも捕獲し、マタラは毛がにの餌に

する為に出刃でぶった切って身を付けた。

昨年末の、60倍の漁獲だった。

明日もかごを上げてみて漁具合を見てから調査移動し

一日だけの大漁だったのかどうかを確認してみることに。

安定的な漁になればいいが、自然のことなので

どうなるのかはまだ分からない。

明日も漁具合を見てみよう。




2006/1/8(日)

本日は、漁を休み船の板子作りをした。

杉板を使い、寸法を測りこっつぁぐ作業だがかなり難しかった。

夕方までかかり作業を終了。

6日は、初出漁で約1週間ぶりに出てボンデンが切られてないのを

探してから片浮きから上げて、道具をつけやり直し作業。

電池を付けていても、船はよけずにそのままひかれるので

スクリューでぶった切られ、海底に沈没し

普段の漁ができなくなる。

やり直しと餌を付けるだけの漁となった。

毛がにの漁はほとんど無し。昨年よりかなり獲れない状況。

水温が高いこともあるのかと思った。

今年は、遅い漁となりそうな予想がする。おそらく2月に入らないと

多く獲れるということがないかと。

でも、自然のことなのでどうなるかはまだ分からず。

エチゼンクラゲが海底で死んでいたりして、刺し網が入れれない状態の

ようで刺し網船も入れるのを控えているようだ。

例年だと、12月下旬前くらいには刺し網を入れている。

今年は、年柄なんだろうか。いつも毛がにが獲れるということは

ありえないので、水が変わるのを待つしかない。





2006/1/5(木)

気象が多少悪かったので、同業船からの連絡があるのを

出漁するかどうか決めることにし家で待機していた。

朝の3時前に携帯がなり出ると、田老の船からで

沖は風が吹いていて稼げるような状態じゃないとのことだった。

自船クラスの大きさの船が戻ってきているということは

小さい船はまず稼ぐことはできない。

今、戻ってきているとのことだった。

風が北風に変わって海上は雪が降ってきたと言われたので

外に出て須加に行くと北西から北に風が変わってきた。

山がゴーーーとウナリ音をだしてきたのでこれからもっと吹き荒れてくる

ことが分かったので、浜に出ることは止めた。

本日も、休漁。大安で日が良かったが、気象には勝てず休むことに。

家に戻る途中、雪が降り出した。

朝方には、軽く積もるのかと思った。

朝の3時半前の画像 ライブカメラ視点から  デジカメで




2006/1/4(水)

低気圧の影響で海上が荒れているために

本日も出漁できず、休漁です。

オカにいても、かなり強い風が吹いています。

明日も、浜になるかと微妙な感じです。

昨年末にかごを上げて毛がにの動向を調査してみると

ものの見事にまったくもって漁がない状態だったので

今年の海はどうなるのかと不安がありますが

例年、12月は毛がにが獲れないので漁が出てくる

1月中旬からに期待するしかない状態です。

水温が高いのでもしかしたらば遅れるのかなぁと思ったり。

気象が良くなって、浜にでれるようになるのを待つ状態でいます。